御香宮、神幸祭、おいで

さぁ、いよいよわが町の祭が始まりました。
祭は各町内からの、花傘パレードにより始る。
祭の初日のことを「おいで」という。
「おいで」にいつもながら友達を呼び、来てくれたのは、
「fortune-telling club」「sand reason」「moat」「new well」「morning sun」「morning wish wolf」「black stone」
の7人。
黒い股引、地下足袋、さらし、そして法被。
祭礼衣装に身を包むと、祭のムードが一気に高まる。
よし、みんなで練り歩こうと、赴く大手筋商店街。
商店街のアーケードには、先行した他の町内が花傘をふって盛り上がる。
「花笠」というのはどんなものか?
花傘の心棒にあたる部分は、大人2人分の長さ。
傘の部分は半径が、大人が真上に手を伸ばした長さぐらいある。
重さは、量ったことがないが、30Kgという噂である。
いよいよその花傘を掲げ、御香宮神社までの少し上りの約1kmを練り歩く。
20人ほどの、納屋町チームでかわるがわる持ち替え、
時に、跳ねながら、神社を目指す。
僕が呼んだ、「FC」「M」「NW」は全くの初めてである。
そんな人間に、重い花傘を持たすと、ヨタヨタなるのは当然だ。
だけどもだけど、その花傘を舁く(かく)ことをしなければ意味がない。
果敢にチャレンジしてもらった。
要はバランスの問題なので、習うより慣れろが修得法である。
「FC」はタイミングを外したこともあり、一回しか持てなかった。
「M」は何度か持ったが、最後までおぼつかない足取りだった。
「NW」は予想外に、最初からバランスよく、最後には一人前であった。
御香宮は安産の社であるので、去年は安産を祈りながら、花傘を舁いた。
今年は、安産の願いが叶ったので、そのお礼に花傘を舁いた。
そして、「MWW」も法被を着て、祭に参加した。
太鼓と掛け声で、騒々しい中、すやすや寝てたけどね。
来年か、それ以降には、また安産を祈りながら舁きたいねぇ。
そやって、ずっとこの祭が続き、楽しい思い出が残っていくことを、
切に願う。