木津川 計氏「趣味人とは誰をいうのか」

本日は社会福祉協議会が主催の講演会に参加させていただいた。
深草支所で、13:30〜15:00の間、行われた。
タイトルのとおりの公演内容で、木津川氏は元立命館大学の教授であり、
非常に話の面白い教授であった。
集まられている方々は現役を引退されている世代の方々であり、
そういう方々を対象にした講演内容であった。


講演を要約すると、
趣味人とはどういう人だろう、国語辞典には載っていない。
定義すると、
・風雅を愛し、
・清貧を好み、
・悠揚せまらざる人で、
・人生を楽しみながら生きている。
という人をさすそうだ。
僕は、中国の老荘思想に似ているな、と思った。
しかし、明治の近代化、洋風化の影響で、
趣味人のような生き方は良しとされなくなった。
なぜなら、資本主義は欲望の肥大化を促し、
立身出世や、能力主義を生み出すので、
趣味人の生き方とは対極にあるからだ。
明治以降も、戦後も、国の方針で、
勤勉、勤労が良しとされたから、
今の引退世代は、趣味をせずに生きてきている。
今こそ、趣味を取り戻し、
はりのある人生をおくり、長生きしようと。
生涯学習や、ボランティア活動や、スポーツなどの趣味をして、
はりのある人生をおくろう。
という内容であった。


要約すると上記であるが、途中の具体例などの話がとても面白かった。
文部省唱歌の話題など、興味をそそる内容であった。


現在、僕は28歳である。
まだ社会的には若いが、ちょっとづつ自分が幸せだと思う条件が、絞られてきた様だ。
おとなの小論文教室の山田ズーニーさんが言っていたことがフィットする。
家庭と、仕事と、自己表現のバランスを上手くとることが、幸せになれる方法だと。
家庭は、夫婦仲良くし、子どもを育み未来を託し、両親先祖に感謝する幸せ。
仕事は、誰かの役に立って、その結果、お金をもらうという幸せ。
自己表現は、絵を書いたり、歌ったり、何かを創ったりする時の幸せだ。
家庭だけでは、生きていけない。
仕事だけでは、自分が無くなってしまう。
自己表現だけでは、遊んでいるだけだ。


そんな僕の自己表現の幸せを満たしてくれるのが、このログであり、
ログの中身である、様々な活動である。
だから、今日の講演の中身である、趣味をもっとしようというのは、
とても賛同する内容であり、
引退世代だけでなく、若い世代も社会的な活動をして欲しいものだと思います。
そういう活動を促している講演者の木津川氏には、尊敬の念を抱きました。