御香宮、神幸祭、神輿

御香宮神幸祭は、いろいろとイベントが複合的に行なわれる、
花傘パレードしかり、ちびっこ相撲、能など行なわれ、神社の境内に屋台が並ぶ。
しかし、本当の神幸祭は、神輿だ。
御香宮神社の神様が、神輿に乗って、各町内を巡るのだ。
年に一度のことで、大変に盛り上がる。
それを楽しみにしている、担ぎ手も、その世話役も、観衆も、大勢いる。
昔よりは信仰心も、担ぎ手の力も、娯楽の要素も減っているだろう。
しかし、やってみないと分からないが、神輿を担ぐのは、しんどい、しかし楽しい。
見てみないと分からないが、神輿を間近で見るのは、楽しく、荘厳だ。
僕は去年、友達から誘われ、ちょうど祈願したいことがあったので、
神輿の担ぎ手になった。
安産祈願のため参加したのだ。
そして無事、子を授かり、すくすくと育っているそのお礼のため、
今年も参加した。
一つの神輿を300人を超える人々で代わる代わる担ぐのだが、
それにしても、重くて、肩が痛くて、しんどい、
だから僕は出来れば参加したく無いのだ。
しかし、祈願とそのお礼は、この身をもってせねばならない。
妻が出産する時、そばで手を握ること以上のことができるとするなら、
そういうことしか、無いと僕は考えた。
念願無事叶い、お礼に担ぐ神輿は、重くて、痛くて、息が切れて、汗だくだった。
しかし、そんな神輿の担ぎ手となれる自分は、誇らしく思います。
お金が出るわけでも、美女と合コンできるわけでも、出世できるわけでもない、
クールな視点で見れば、骨折り損なことやけでど、
クールな視点で見る、しょぼい男じゃなくて、僕はよかったと思うのです。
来年の僕は、どんな状況にあるのだろう、
もう一度、安産祈願をしながら、担げるかな。
その際には、筋力と持久力をもう少し上げて、それに臨みたいと思うのだが、
これまでの人生においてそういう望みが叶ったことはないね。
ま、そんなこととか、色々な叶えたい望みを抱え、
明日からもがんばるかー。
みんなが、望みを抱え、そして努力が報われますように!