臓器移植法改正案について

本日、衆議院本会議で、臓器移植法の改正案の採決が行われるらしい。
争点が明確で、国会議員の対応がハッキリして、
誰がどういう意見かが、明瞭になってわかりやすい。


現状は、脳死した人が、生きてる時に臓器移植の意思を書面に表示していて、
遺族が拒まない場合に限り、「脳死した者の身体」を「死体」に含むとしてその臓器を摘出できる。
しかし、15歳未満は、意思決定の能力が無いとみなされ、臓器提供はできないが、
今回、今の法律では認められていない15歳未満の移植を認めるかが焦点となっています。
A・B・C・Dの4つの改正案が上がっている。
「A案」は、年齢制限をなくし、家族が承諾すればOK
「B案」は、臓器提供ができる年齢を12歳以上に引き下げるとしています。
「C案」は、年齢制限は変えず、脳死の定義をより厳格にするとしています。
「D案」は、年齢制限はなくすものの、15歳未満からの臓器提供は、親から虐待された子どもが含まれないよう、家族の承諾に加え、病院に設ける第三者機関が適切かどうか判断するとしています。


共産党は「審議がまだ不十分だ」などとして、いずれの案の採決も棄権する方針らしいが、
これは、ちょっとおもしろくなくて、残念。


ここからは、私見
「A案」よりは、「D案」の方が安全やとおもう、
でも、虐待されて、その上脳死してしまってる子を、
三者機関が臓器提供のを決めるって意味ない気がする。

「B案」は、中学生か、高校生かってことかな。

「C案」は、どう厳格にするのかな?現状の定義がよくわからんから、どう変えるのかもわからん。


うーむ・・・
15歳未満の子どもたちの体のことを、今の国会議員たちに決めさすのが、
なんとも不安や。
なぜならば、15歳未満の子どもたちが選んだ国会議員じゃないから。
あとは、投票率が低い中で当選しているし、いわゆる直近の民意を反映した人たちじゃないからなぁ。


僕の立場で考えると、
例えば、法改正で年齢制限がなくなって、
例えば僕の子どもが脳死してしまったら、臓器提供に承諾するかというと、
絶対無理。
子どもの体は、親のものじゃないと思うし、勝手には決められない。
でも、小5、小6くらいで、死ぬこととか、ちょっと理解してて、
自分が死んだ後の事を少しでも、考えられて、
その上で、臓器提供の意思を表示するなら、
本人の気持を尊重したい。


逆に、僕の子どもが臓器移植が必要になったのなら、
何としてでも、欲しい。


そう考えると、僕は「B案」に一票いれるのかな。
中学生になった息子が、
「お父さん、僕が脳死したら、自分の臓器を困っている人に提供するよ。」
と言って欲しいし、その気持を尊重したいしなぁ。


ところで、その時僕は、
「お前が死んだら、お父さんは、悲しいぞ!何としてでも生きてくれ!」
と言って、抱きしめよう。
嫌がられるかもしれんけど。