発達障害の次男と宝ヶ池へ

これは、6月8日(土)のこと
京都市営地下鉄で宝ヶ池に行ってきた。
発達障害の次男と行くと、地下鉄代はタダである。
そういう障がい者支援制度があるのだ。
今回は二人だけで。


地下鉄の中で、もぞもぞしたりだらっとしたりする次男にハラハラしたが、無事、国際交流会館駅に着いた。
まだ12時になってないのに、お弁当を食べたがったので食べさした。
ごはんを野外で食べるのが、本当に好きそうだ。


しかしその後、いきなり、発達障害的につまづいた。
大便をしたいと言い出したので、駅のトイレに連れて行ったが、そのトイレに行けない。
発達障害の症状の一つに、公衆トイレに行けないという、意味不明なものがある。
とにかく、次男は大便がしたいのに、公衆トイレで行うのが嫌なのだ。
一般人でも汚いトイレを使うのは嫌なものだが、その感覚が著しく強く出てしまうのだろうか。
頑張っても、無理やり連れて行こうとしてもダメだった。


駅のトイレに行けない、先にも進めない、八方ふさがりで本当にイライラした。
「ああしてみよう。」「嫌だ。」「こうしてみよう。」「嫌だ。」の連続で30分以上その場に足止めされた。
そうなってくると、こっちも精神的にツラくなって、ウキーってなって、もう帰るぞ!となる。
そうすると、次男との信頼関係が徐々に失われて、さらに状況が悪化する。
次男は僕と物理的に距離を遠ざけるほどになった。階段30段ほどの距離を置かれるのだ。


やっとこちらも冷静になって、まずは信頼関係を取り戻そうって、気を取り直した。
次男もイライラして、唾を吐いたり、靴を階段の下めがけて投げたりする。
そこをうまく褒める。
「すごいなー、そんなに遠くまで投げれるんやー」って。
次男は嬉しそうな顔をした。
「もっと投げてみー」って言って、さらに褒めて、
何とか普通の親子に戻れた。


その後も、裸足で歩く次男に対して、
「地面が熱いのに裸足で歩けるなんてすごいなー」ということも言った。


次は鯉を見に行く。
宝ヶ池には大きな鯉がいる。たくさんいる。
自宅から、あまり使わないままだった金魚のエサを持ってきた。
池に投げ入れても、小粒で鯉に届いているのかわからなかったが、案外寄ってくる。
いや、沢山寄ってくる。

とても気を良くした次男。
どんどんエサをやる。楽しそうだ。
よその家族が来ても、エサをやっていることや、自宅で金魚を飼っていることなどを解説し、
本当に気持ちがよさそうだった。


じゃあ、ボートに乗ろうと言って移動したところ、次のトラブルが発生。
カキ氷をどうしても買ってと言い出す。


それを言い出す前に、不二家ネクターを買って飲ませたのだ。
しかしそのすぐ後に、カキ氷を欲しがるのだ。
こちらも意固地になって、絶対だめだと拒否し続け、親子げんかみたいになった。
とにかくけんかして次男がワーワーなったが、
沢山の鯉で気をそらす作戦がうまくいった。
鯉がわんさか集まる光景は、スゴイのだ、迫力満点。そしてちょっと気持ちが悪い。


うまく気がそれて、目的のボートに乗った。
暴れて池に落ちたり・・・なんて心配していたけど、実に楽しそうで、気持ちよさそう。
逆にこちらが、漕ぎ方が不得手でぎこちない。
ボートは押すんじゃなくて引くときに力が入るんやね、何となく逆に力を入れてしまう。


次男は鯉や亀を捕まえたがったり、
また、ボートを漕ぎたがったりと、オールを持ってくる。
邪魔やなぁと思いながらも、次男にオールを委ねたりしながら、ゆったりと一周した。
僕自身も楽しかったです。


ボートを降りたら、またカキ氷が欲しい、欲しい、となった。
今回は僕が諦めた。買ってやった。


その後、子どもの楽園に行ったが、午後4:30で閉まるので、ほんの数分水遊びしただけで終わった。
覚えておかなきゃね。
川原で石を積んで、満足がいくまで積んだら、川に投げる遊びや、
川の飛び石を渡る遊びを楽しんでから、帰宅しました。


発達障害の次男やけど、二人っきりやったら、普通に接することができるって、
今まで思ってたけど、そう甘くはなかった。
どういう状況で、どういうしんどさを感じるのかもっと理解したいし、
しんどくても乗り越えられるように勇気づけていけたらなって思う。


wishigrow