目標達成にはファンタジーが必要っぽい

階段の続く険しい山道を、6歳の子どもたちはいかにして登るのかという話です。

状況説明

京都伏見には醍醐寺という豊臣秀吉の花見で有名なお寺がある。
五大力さん、三宝院、桜や紅葉の名所としても有名ですよね。


で、この醍醐寺、一般的な観光客は山のふもとの五重塔とか弁天堂とかを見物して帰られるのだが、
上醍醐という、山を登って、登って、1時間くらいの場所に色々と名所があるのだ、
修行の山って感じの場所。
そこに、家族で行ってみようという話になった。


家族の現状: 僕(33歳)、妻、長男(6歳)、次男(4歳)、三男(2歳)
そこに、長男の友達K君とそのママ。


とにかく、道は険しかった。
次男の発達障害や、長男のそれに近いぐずりなどがあり、思うように進めない。
何がきっかけか判明するのも難しい事で、機嫌が崩れて、一歩も歩かなくなって、
泣きわめいたり、罵ったりされるのだ、
そこを上手く、上手く、説得したり、
おんぶしたりして、登り登らす。


で、行程としては半分くらいの場所で、
妻たちはもうこれ以上は進めないなぁ、ここまで来られて良かった、ってなった。
しかし、僕自身は体力も残ってるし、入山料の600円も払っているので、引き返すのは心理的に無理。
というわけで、一人でも頂上を目指すことにし、後のことは妻に任せ、進んだ。
すると、まずK君がついてきて、その後(妻の説得があったのかわからんが)長男がついてきた。
結果的には、その3人だけは上醍醐まで登れた。

こっからが本題です

K君は前向きだが、長男は弱気だ。
K君は弱音を吐かずに進むが、長男は「しんどい、もうやめとこ」なんて言いながら進みよる。
親としての作戦はこうだ。
道しるべとして置いてある「五丁」「六丁」と書いてある石柱を、小さな目標として提示し、
次は「七丁」まで行こうって勇気づける。


だけど、その作戦より強力な動機づけによって、6歳児はぐんぐん登って行った。
6歳児は物語を自製しとった、ストーリーをつくってそのファンタジー世界を楽しんどった。


神様の山だから、頂上まで行けば神様のパワーがもらえる。
だから、途中でしんどくても最後まで登るのだ、僕たちは。


見たこともない虫がいる、これは神様を守る虫だ、コガネムシではない。


醍醐水という、湧き水があるのだが、それはもちろん神様の水だ。
飲めばパワーが回復する。


ジャラジャラとしたものがついている杖(錫杖というらしい)は神様の剣だ。
触ると不思議なパワーが宿る。


そんなファンタジーのおかげで、目的の場所まで辿り着けた。

大人にもファンタジーが必要かもな

自己啓発本は大人のファンタジー、現実的じゃないと思ってた。
セルフコントロールして、ポジティブに生きて、引き寄せて、思考を具現化させる。
実にめんどくさいけど、あえてそれを信じ込んで、
子どもが山道に立ち向かうように、
大人も人生に立ち向かう方法もありなんやなって思った。


宗教とか、自己啓発本とかを信じ込むのは馬鹿っぽいって思ってましたが、
あえて何かを信じ込むことによって、救われたり、勇気づけられたりする方法を前向きに捉えることも出来そうです。

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