水が苦手な次男だが

次男は水が苦手だ。


風呂の時、頭を洗うのに苦労する。
最近では、顔を真上に向けるという技で少しは洗えるようになったが、
以前は、シャンプーハットをしてもダメやったし、親の手で目を覆っててもダメだった。
頭を洗うときはムリヤリだった。
当然泣きわめくわけだが、それでも親は鬼になって頑張った。


プールもダメだ、水に顔をつけられない。
口までなら大丈夫みたいだ、でも目はダメだ。


他の兄弟は平気なので、次男のこれは発達障害の特性だと考える。
頑張って水になれさそうとは思わない。
ただ、頭を洗うことに関しては、2日に1回か、3日に1回は無理にでもしないとねぇ。


さてしかし、今日のお風呂では、不思議なことがあった。


次男は湯の入ってない湯船にいて、パパは洗い場で体を洗っていた時、
次男が水かけ合戦を挑んできた。というか、そうなった。


まず次男が、給湯器のスイッチを切る、するとシャワーからは水が出てくる。
パパはそのまま水をかぶらない、シャワーから出る水を次男にかける。
そうなると、次男は蛇口から水を出してパパにかける。
という具合で、水かけ合戦がはじまった。


パパは体を洗っている途中なので、泡攻撃と言って、次男の体に泡をつける。
次男はその泡を水道水で流し、「へへーん、落ちました〜」とかって言ってくる。
そして、蛇口をこっちに向けてくる。
パパは再び、泡を次男につける。
その隙に、体を洗うのだ、さらに給湯器のスイッチを入れて湯で流す。


体を洗い終わったので、水かけ合戦はさらにエキサイティングなものとなった。
次男が向ける蛇口の水を、北斗の拳的な動きと声で、はね返す。
「ワタタタタタタター! アター!!」
水が苦手な次男は、腕で顔を隠したり、後ろを向いたりしてガードする。


パパはいい攻撃を思いついた。
自らの髪に水を含まして、えいやと頭を振るのだ。
ゲゲゲの鬼太郎の髪の毛針的な攻撃だ。
小学生の時、プール後の湿った丸坊主をなでると、水がはじき飛んで、友達が嫌がる、という経験が生きている。
手で水を弾き飛ばす方が、相手にかかる水量は多いのだが、
そういう単純なゲームではないのだ、たまにワザを競うのだ。


すると、
次男もその攻撃を真似してきた。
蛇口から出る水にズバッと頭を押し付ける。
次男の思いがけない行動に、
『平気なんかい!』
って、ビックリしました。


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